Cognito UserPool ユーザー移行入門 / Amplify Console 実践入門 更新終了に伴う無償公開のお知らせ
技術書点マーケットおよびBOOTHで販売していた、Cognito UserPool ユーザー移行入門、Amplify Console 実践入門の更新を終了し、無償公開に切り替えたのでお知らせします。
これまでご購入いただいた皆様、本当にありがとうございます。
経緯
2019年当時、私は業務でCognito UserPoolのユーザー移行に取り組んでいました(ビジネス上の優先順位を読み違えたことで、結局移行した意味はなかったのですが...)
Cognito UserPoolは、メールアドレスや電話番号でログインできるようにするための設定(エイリアス属性)を後から変更することができません。
これが後から変更できるなら、そもそも苦労して移行プロセスを検討することもなかったのに...そうしたつらい思いを他の人に経験してほしくなくて書いた本でした。
また、最初の技術同人誌でもありました。
2020年には、業務でAmplify Consoleの利用を始めました。CloudFormationで構築を行うなど、AWSが想定しているライトなユーザーとは異なった使い方をしていたと思います。そうした観点から提供できる知見もあると思って書きました。
いずれも大変勉強になり、また多くの方に手にとっていただき、本当に嬉しく思いました。その一方で、業務ではAuth0やVercelといった技術スタックを選択することが増え、私がCognitoやAmplify Consoleにキャッチアップすることが難しくなっていきました。
書籍自体は平均して月に1~2件程度のお買い求めがありました。そうした中で、書籍の情報が古いことでお客様からコメントをいただくことがありました。
オンライン書籍である以上、明らかに誤解を招く情報はベストエフォートで情報を更新するべきかもしれません。一方、公私共に利用していない知識のキャッチアップは難しいものがあります。実際、本書は公開以降、ほとんど更新を行うことができませんでした。
そこで、本書をオンラインで公開してIssueやPRなどを立てていただけるようにするとともに、書籍は無償公開することにしました。
悩んだ点
本書の売上は公開直後、特に技術書典の会期中に集中しています。ですが、月に1~2件とはいえ、いまでもお買い求めがあるのは事実です。
本書を無償で公開するのは、特に直近で有償でお買い求めいただいた方に対して不誠実ではないかと考えました。
結論としては、私にできることはなく、技術書典やSNSで今後やり取りさせていただく際に改めてお礼を言うことしかできません。と言うのも、技術書典オンラインマーケットでは購入した方の連絡先は分からないのです。また、私自身新刊をいつ出すかも分かりません。なので、例えば有償で購入いただいた方に公平に次回作の割引を...というのが現実的に不可能なのです。
もし今後、購入者と直接繋がれるようなプラットフォームが出てきたら、そちらを優先的に利用することを検討しようと思います。
リポジトリ
書籍のリポジトリは次のとおりです。IssueやPRはもちろん、(やや古いですが)Re:Viewでの書籍作成のご参考になれば幸いです。
おわりに
皆さんのおかげで同人誌の出版経験を積むことができ、それにより新たなつながりを作る機会にもなりました。本当にありがとうございました!
更新終了ではありますが、GitHubのIssueやPRベースではコンテンツを修正いたしますし、今後はインターネットで検索した方にとって何かしらのお役に立てば幸いです。