さわらブログ

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書評 - MaxOS X ターミナルコマンド ポケットリファレンス

defaultsコマンドへの興味が高じて、2000年代の海上忍さんOS Xに関する著書を読んでいます。

amzn.to

TL;DR

  • OS Xのターミナルで利用できるコマンドを抜粋して解説
  • 用途ごとに章立てされており、全300ページ程度
  • macOS 11では利用できないものも見られるが、知らないものも多く読んでよかった

特に気になったコマンド

nano

2,3年前くらいからシステムのデフォルトエディタになっていることがちらほらあり、てっきり新しいエディタなのかと思っていました。

実際にはOS Xの初期から piconano のインスパイア元)が搭載されるなど、歴史のあるエディタのようです。

type

シェルのビルトインコマンド。debianにもBSDにもあるので割と有名なようだけど、初めて知りました。

whichエイリアスに対して実行する場合は終了コード1が返ってくるが、type の場合はaliasであることを教えてくれるので便利。

root@fe314f058bb4:/# alias foo="echo foo"
root@fe314f058bb4:/# foo
foo
root@fe314f058bb4:/# which foo
root@fe314f058bb4:/# echo $?
1
root@fe314f058bb4:/# type foo
foo is aliased to `echo foo'

appleping, atlookup

AppleTalkがサポートされなくなったことに伴い、コマンド自体も無くなっていました。 最新のmacOSAppleTalkを有効にする方法はちょっと分からなかったので、古いOS XNEXTSTEPエミュレーターに触る機会があれば試してみたいです。

nvram

macOSの調子が悪くなったときにやる NVRAMリセットでおなじみ、NVRAMに設定されている環境変数を見ることができます。

正直中身は一切わからないものの、Intel MacとM1 Macで違うのかな?というのは気になりました。

まとめ

リファレンスを読むことで知識の隙間を補完できました。