行動分析学入門とHUNTER×HUNTER35巻
HUNTER×HUNTERのクラピカに憧れて行動分析学ってタイトルにある本を読んでみた。
結論から言うと、行動分析学の枠組みは興味深かったけど、応用研究は「どう行動を予測するか」じゃなくて「どう行動を変えるか」に力を入れているっぽい※1 のでそこは違うと思った。
※この1冊しか読んでないので正確なことは言えませんけど。
なんで読んだか
こないだまで「カイゼン・ジャーニー」を読んでいて、そこに出てくる「タスクの可視化」ってHUNTER×HUNTERのキャラクターもやってるのかな?って気になったのがきっかけ。
もちろんタスクボードを作るとかそう言う意味ではなく、例えば懸念点を頭の中に列挙して、何か見落としがないかを確認したり...
こういう「要警戒」リストが頭の中にあるんじゃないかな?
このシーンも、バビマイナの行動に影響しそうなことリストが頭の中にありそう!
どんなことが書いてあったか
行動分析学が人の行動をどう捉えるかについて書いてあった
そもそも行動分析学って心理学のいちジャンルなんだけど、その分析の仕方が他のジャンルとは違うみたい。
他のジャンルと同じ: 分析対象が「行動」であること 他のジャンルと違う: 行動をその前後に起きたこととの関わりから分析すること(=〇〇な性格とか、優しいから、みたいな分析はしない)
例えば、
直前: ものが見えない
行動: メガネをかける
直後: ものがよく見える
(行動分析学では、「目が悪いからメガネをかける」とは説明しない)
HUNTER×HUNTERだと...
直前: 右手で能力が使える
行動: 右手で銃を持つ
直後: 右手で能力が使えない
(ので、右手で銃を持たない) みたいなことらしい。
その応用ジャンルとして、人の行動をどうやって変えるかがあるみたい。
例えば、タバコを吸った直後に輪ゴムで腕をピシッとすることで、タバコを吸う行動を弱化する、とか。
この枠組みは人の行動を環境から説明しているところが化学的な感じがして面白いけど、一方で難しい心理戦とかを考えるにはちょっと環境だけで説明するのは遠回りかな〜という感じも。
その人がどういう考え方の持ち主か、って要素があまり登場しなかったのは物足りなかったです。